掲載日:2023/03/20

エネルギー総合学基礎論 開講のご案内

教授の松橋が機構長をつとめるエネルギー総合学連携研究機構では、全学部共通授業科目「エネルギー総合学基礎論」を2023年度より新規に開講することになりました。
文系・理系を問わず、学部・大学院の別を問わず。
エネルギー問題に興味がある学生さん達の受講をお待ちしています。

FoundationsofComprehensiveEnergySciences2023
2023年度エネルギー総合学基礎論(PDFファイル 633KB)

<2023年度 エネルギー総合学基礎論について>
開講科目名:エネルギー総合学基礎論
電気電子工学科専門科目・全学部共通授業科目
開講区分:S1S2
曜日時限:木曜5限
教室:工2号館 242号講義室
時間割コード:FEN-EE4506L1

エネルギーは私たちの生活に不可欠な社会インフラのひとつですが、近年、カーボンニュートラル社会の実現、ロシアによるウクライナ侵攻その他の地政学リスク、資源価格高騰など、社会の諸課題とも折り合いつつ「S+3E」を達成するという非常に難しい舵取りが迫られています。

「エネルギー総合学基礎論」は、エネルギー問題の解決に必要な知識・スキルを養うための第一歩として、文系・理系の枠を越えて基礎的事項を幅広く学ぶことを目的とする、オムニバス形式の講義です。
学内外から専門家を集め
・化石燃料、原子力といった従来型のエネルギー
・再生可能エネルギー、蓄電池、水素、二酸化炭素の森林吸収
・関連する法制度、経済、哲学倫理、標準化
・技術的側面、環境問題その他の社会情勢の双方を踏まえたエネルギーミックスなど、文系・理系の枠を越えエネルギーや関連する問題について幅広い分野の基礎を学びます。

全学の学生に向けて平易な講義を行いますので、「エネルギー問題には関心があるけれど、技術的な話は難しそう」と感じている文系のみなさんにもお勧めです。
既にエネルギー問題を取り扱う学部・専攻科に在籍しているみなさんは、専門外の切り口から見たエネルギー問題の基礎を学ぶことでより広い視野を養うことができます。

【2023年 講義内容】
松橋 隆治 「エネルギーシステムの諸課題とエネルギー総合学」
杉山 弘和 「化学プロセスから見たエネルギー」
鹿園 直毅 「熱需要と熱利用技術」
岡本 孝司 「なぜ、原子力エネルギーなのか」
亀山 康子 「気候変動とエネルギー」
古荘 真敬 「エネルギーと技術の哲学序説」
芳川 恒志 「エネルギーの国際的展開と日本のエネルギー政策 ~推移、現状と展望~」
大橋 弘 「電力システムの経済学」
藤井 康正 「エネルギーシステムの評価」
石原 孟 「風力エネルギーの開発と利用」
江崎 浩 「GXとデジタル (DX) ~ 2050 年カーボンニュートラル社会の実現に向けて~」
大野 香代 「エネルギー・環境問題解決のための標準化活用」
松橋 隆治 「エネルギー・環境問題解決のためのイノベーションと未来社会」