菅総理の所信表明演説により表明された2050年までの脱炭素社会の実現については、既に77か国が宣言しており、脱炭素社会に向けた世界的なモメンタムは高まっている。一方、日本では、再生可能電源、特に太陽光発電の大量導入に伴い、電力システム、ひいてはエネルギーシステム全体に大きな変革の波が押し寄せている。既に九州電力管内をはじめとして太陽光発電の出力抑制も行われている。エネルギーシステムの低炭素化と脱炭素化は本質的に異なるものであり、脱炭素化を可能とする技術、経済面の障壁は極めて高く、これを実現するには人類の英知を結集する必要がある。
本ワークショップでは、エネルギーシステムにおけるいくつかの有望なイノベーションを展望すると共に、再生可能電源大量導入時代の電力系統の安定化に資する方策を検討する。
- 日時:2020年12月22日(火) 13:00 ~16:00
- 会場:オンライン(Zoomウェビナー)
- 主催:東京大学 COI(Center of Innovation)サテライト
- 共催:国立研究開発法人 科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター(JST/LCS)
- 定員:100名
- 参加費:無料
開催概要はこちらです。
プログラム
13:00-13:05
開会挨拶
中村 祐一 (九州大学 持続的共進化地域創成拠点 プロジェクトリーダー)
13:05-13:10
趣旨説明
松橋 隆治 (COI-S 研究リーダー/東京大学大学院工学系研究科教授)
13:10-13:40
水素インフラ配置評価シミュレータの開発
立川 雄也 (九州大学大学院工学研究院機械工学部門 助教)
13:45:14:15
電力小売り事業、電気代そのまま払い、インバランス補償の統合に向けて
榎原 友樹(株式会社E-konzal 代表取締役)
14:20-14:50
脱炭素社会における水素の役割と想定される水素事業モデル
越智 崇充 (デロイト トーマツ コンサルティング合同会社パブリックセクター)
休憩(14:55~15:00)
15:00-15:30
脱炭素社会の実現可能性とそのための技術・制度革新について
松橋 隆治 (COI-S 研究リーダー/東京大学大学院工学系研究科教授)
15:35-16:00
まとめと討論
松橋 隆治 (COI-S 研究リーダー/東京大学大学院工学系研究科 教授)
16:00
閉会挨拶
松橋隆治