松橋研究室では、電力システムを含むエネルギーシステム全体や地球温暖化対策、エネルギー政策など、安心安全で豊かなカーボンニュートラル社会の実現を目指し、電気工学の視点からエネルギーシステムに関する多様な研究を行っています。エネルギーは我々生活に欠かせないものであり、安全性(Safety)を前提に、安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)というS+3Eの達成が重要です。近年、電力やガスの小売自由化、発送電分離、導管分離などの制度改革とともに、情報技術を活用したスマートグリッド関連の新技術が生まれています。一方で、東日本大震災後のエネルギー供給安定性や経済性の確保、CO2などの温室効果ガス排出量削減が重要な課題となっています。これらのシーズとニーズを踏まえた新しい研究を通じて、エネルギーシステムのイノベーションを推進しています。また、社会経済への影響や省エネ施策に対する消費者の行動変容などの限定合理性を考慮し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた電気工学の専門的な諸課題に柔軟かつ迅速に取り組んでいます。
指導方針「自主性と自己責任」
当研究室は学生の自主性を重んじます。
週一回のゼミへの参加を除いては、学生の皆さんがどこで、いつ研究をするかについては各自の自主性に委ねています。
運動会等の活動とうまく両立させて卒業していく学生もいます。
研究テーマも専攻や研究室の方針から外れない範囲で学生の希望を最大限尊重します。
学生側から研究テーマについての希望を提示し、学位研究のテーマとしてふさわしいかを指導教員と話し合うというスタイルで研究テーマ決定することも可能です。
この一方で、自由には当然責任が伴います。
過去にも研究のスケジュールや内容を管理されないことに戸惑う学生は多くいました。
しかし、この自己管理・自己責任の苦しみを乗り越えて素晴らしい論文を残し、人間的にも成長して卒業していく学生が多いのもまた事実です。
当研究室において身につけた自律性、問題解決能力は卒業後のキャリアにおいても大いに役立つことと信じています。
ゼミについて
当研究室では週に一度ゼミを行っています。
一回あたり3人程度が進捗状況を発表し、全員で議論します。
教授と一対一で議論したり相談するような場は、定期的には設けていませんが、学生の希望に合わせて随時相談する形式をとっています。
大学院受験生の方へ
大学院入試で当研究室へ配属希望の方は東京大学 大学院 工学系研究科 電気系工学専攻を受験してください。
研究室見学を希望される方へ
研究室配属前の学部生、大学院入試を検討中の方など、当研究室に興味のある方には随時見学を受け付けています。下記までご連絡ください。
Tel: 03-5841-6736
E-mail: