再生可能エネルギーが大量導入した際には、電力系統の運用・制御について、これまでとは異なる技術や観点が必要である。また、電力市場が今後自由化し、小売の全面自由化、発送分離が行われることから、周波数制御などのアンシラリー・サービスについても注目が集まっており、これらの制度設計も重要である。さらにICTの進展により、Virtual Power Plant(以下VPPとする)を再生可能電源の変動吸収に利用することなども期待されている。
本ワークショップでは、自由化市場のもと、再生可能エネルギーが大量に導入した場合の電力系統運用について、特にインバランスの解消・調整,周波数制御,VPPの可能性と課題に焦点を当て、必要となる技術革新や制度設計の方向性について、実務者・研究者・政府関係者を招聘し、講演・議論を行い、最先端の知見を共有する。
- 日時:2017年12月21日(木) 13:00 ~16:30
- 会場:学士会館 202号室
- 主催:東京大学COI(Center of Innovation)
- 共催:国立研究開発法人 科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター(JST/LCS)
- 定員:100名
- 参加費:無料
開催概要はこちらです。
*2017/12/01 プログラムの一部を修正しました。(白岩様ご講演部分)
プログラム
13:00-13:05
開会挨拶
石原 晋也 (九州大学共進化社会システム創成拠点(CESS)プロジェクトリーダー)
13:05-13:10
趣旨説明
松橋 隆治 (COI-S 研究リーダー/科学技術振興機構低炭素社会戦略センター(LCS)研究統括/東京大学工学系研究科教授)
13:10-13:50
春日ブルーエナジーの挑戦と課題
原田達朗 (九州大学 炭素資源国際教育研究センター 教授)
13:50-14:30
自治体出資新電力会社の現状と今後の展開
白岩 紀人(みやまパワーHD株式会社取締役副社長 電力事業部、
サービス事業部担当)
休憩(14:30~14:45)
14:45-15:25
EVを用いた協働・共有型モビリティシステムと周波数制御の連携可能性
に関する実証実験
有吉 亮(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 特任准教授)
15:25-16:05
再生可能エネルギー大量導入と電力システムに求められるイノベーション
松橋隆治 (東京大学工学系研究科 教授)
16:05-16:30
議論
16:30
閉会挨拶
松橋隆治